CASE 事例

知的財産

参入障壁構築戦略の
策定から
知的財産権取得まで

むやみに権利を取得するのではなく、優先度をつけて戦略的に権利を取得しましょう。模倣されにくい部分は、あえて権利を取得せずにノウハウ管理を徹底することもあります。

CASE STUDY 実際の事例

独自の手法で特徴的な形状に加工した木製の置物や建設材料を開発したM社。この製品の模倣を防ぐためにどうすべきか悩まれており、模倣防止のための戦略策定および知的財産権取得のご依頼をいただきました。

CASE STUDY

SOLUTION 当事務所による解決

技術的なアイデアは特許権を取得するか、権利をあえて取得せずにノウハウ管理を徹底するかの戦略を策定することが重要です。技術的なアイデアを保護する特許権を取得するためにはそのアイデアを公に開示する必要があり、公開する代償として独占権としての特許権を一定期間与えられます。つまり、特許権を取得できなかった場合や権利の有効期限が切れた場合、誰でもそのアイデアを使用できるようになってしまうのです。今回のM社の技術については、独自の木材加工装置で特許を出願し、そのほかの具体的な手法は権利を取得せずにノウハウ管理を徹底する戦略としました。

また、M社が加工できる独自形状のデザインはいくつものパターンがあり、そのすべてのデザインで権利(意匠権)を取得することは現実的ではありませんでした。そこで、さまざまなデザインのパターンの中で、M社を代表する1つのアクセントデザインを決定。一貫してすべての製品にこれを組み込み、このアクセントデザインを見ればM社を想起させるようなブランド戦略としました。この戦略をバックアップするために、意匠権の取得はもちろん、当該デザインをM社のコーポレートブランドロゴとして使用するために商標権も取得しています。

POINT 心がけたい
ポイント

  • 模倣防止のための策は権利取得だけではなく、あえて権利を取得せずにノウハウ管理を徹底する方がよい場合があります。
  • 戦略・目的なき知的財産権の取得はコストばかりかかるのみで効果を感じることができません。知的財産権の取得は飽くまで守りです。攻めの事業戦略やブランド戦略に沿った戦略的な権利取得をお勧めします。

事例一覧に戻る

CONTACT
お問い合わせ

Tete&Hocoへの
ご要望やご相談などは、
お気軽に以下のフォームから
お問い合わせくださいませ。